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2005年08月28日

ライブドア広報 乙部綾子

昨年の“プロ野球参入騒動”があって、しばしばテレビに出演しているライブドア広報 乙部綾子さんのフォトエッセー。普通の女性の何気ない文章という感じですが、日ごろの仕事のちょっとしたヒントになるようなことも書かれています。

ライブドアの実情や広報のノウハウを知りたい人にはちょっと物足りないかもしれない部分もありますが、「他人への配慮」が欠かせない仕事だけに、参考になることも多いかもしれません。

ライブドア広報 乙部綾子 私のポジティブ仕事術40のヒント
乙部 綾子
双葉社 (2005/07/02)
売り上げランキング: 3,319
帯情報

ホリエモン、ライブドア…
こんなことまで
書いちゃいました

ライブドア社長 堀江貴文氏推薦
「100億稼ぐ広報。こんなのありか!想定外」
ホリエモンを最もよく知る美人広報の初の書き下ろし!


<追記>
2006年3月にライブドアを退社した乙部綾子さん。
今後の去就はいかに!?

2005年08月18日

フォトジャーナリスト13人の眼

フリーランスのフォトジャーナリストの集団「日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)」のメンバーが信濃毎日新聞に連載した記事をまとめたのが本書だ。

2002年7月に発足したこの協会は、写真展やスライドショーなどを通じて、マスメディアでは伝えることのない世界の惨状を伝えてきた。9.11以降、反テロ戦争の名の下、テクノロジーや国家権力による戦争が続けられているその裏側で、日常生活の基盤や生きる尊厳を奪われてきた「声なき人々」。そうした人たちの側に立って、一貫して取材を続けるメンバーたちの主題が凝縮された一冊だ。

いまの国際社会の異常性に気づきながら、それをどう表現していい分からない学生や社会人におすすめしたい。

フォトジャーナリスト13人の眼
日本ビジュアル・ジャーナリスト協会
集英社 (2005/08)
売り上げランキング: 176,900
帯情報
辺見庸氏(作家)「本文まえがき」より
「読者は本書を読み進むうちに、<撮る>と<書く>という二つの本質的に異なった表現方法の親和性と非親和性を二つながら経験するかもしれない」

2005年08月14日

勝つためのインターネットPR術

勝つためのインターネットPR術
堀江 貴文 神原 弥奈子
日経BP出版センター (2005/06/23)
売り上げランキング: 1,723


ライブドアの堀江貴文社長と、ニューズ・ツー・ユーというインターネットPR会社の神原弥奈子社長の共著です。


これまで企業のPRというとマスメディアを通じて行うものでしたが、ブログの登場で会社の経営者が直接情報を発信できる時代になってきました。ブログでの情報発信は企業のPR手法を大きく変えてしまうということを予感させる本です。


自分たちの会社のサービスをいち早く紹介できるのはもちろん、ネガティブな情報が発信されたときに誤解を解くために公式見解を発表することもブログなら可能です。


自分の言葉で誠実に回答すれば、間違ったことがそのまま広まることを防ぐことができるかもしれません。その対応いかんによっては、むしろ好印象をもたれる可能性もありえます。(私も以前、仕事でクレームをいただいたことがあったのですが、迅速に対応したことでむしろいぜんよりも私個人への信頼を勝ち得たことがあります)。その意味では、リスクを管理するためのツールとしの役割も担えます。


そういえば、サイバーエージェントの藤田晋社長は離婚の発表をどこよりも早く自分のブログで発表していました。企業のホームページというと、どうしても製品紹介などオフィシャルな情報に終始しがちですが、経営者のブログも今後は欠かせないものになるのかもしれません。

【帯情報】

日本一のトップPRマン=ホリエモンと、
ネットPRサービスの旗手、
News2u社長が、
「インターネットPRの真髄」、
教えます!

広報PR、広報宣伝、ブランドづくり、顧客開拓、IR、情報開示、人材募集、
社員教育、社風育成、社会貢献…
ホームページとブログを活用しなければ、
あなたの会社は勝ち残れない!

2005年08月05日

自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」

自閉症裁判―レッサーパンダ帽男の「罪と罰」
佐藤 幹夫
洋泉社 (2005/03)
売り上げランキング: 3,129


久しぶりに硬派なルポを読みました。


2001年4月に浅草で起こったある殺人事件の裁判を記録したものです。その事件とは、レッサーパンダの帽子をかぶった男が通りがかりの19歳の女子学生を殺害したというものです。


当時はマスコミでたくさん取り上げられていたので覚えている方も多いのでは?


ところが、一時的に騒いだだけで、事件の本質に迫ることないまま、多くの人は忘れ去ろうとしています。


この本はその事件を4年間追い続け、裁判に通い続けた著者が書いた“渾身”の一冊。


事件後、この事件の容疑者が自閉症の傾向にあることが判明し、精神的な障害を負っている可能性があることが報道されたそうです。容疑者は中学を卒業後、地元の養護学校に進学した経緯もあったということなのです。


自身が養護学校の教諭だったこともある著者は、この本を通じて障害者の裁判のあり方を問いかけています。


そういえば、この本はどこか佐野眞一氏の『東電OL殺人事件』ともテイストが似ています。いずれも、人の心の奥にある“闇”に迫った一冊です。

マーケティング実践講座

実況LIVE マーケティング実践講座
須藤 実和
ダイヤモンド社 (2005/06/10)
売り上げランキング: 730


自分の会社のプロジェクトがなかなかうまくいかなかった時に読んでみました。

テレビなんかではIT企業の“成功物語”が語られているけれど、実際は成功するのは至難の業なんですよね。


とにかく、仕事の中身を見直すところから始めようと思って、いろいろ試行錯誤していた時期があったんです。先が見えないなあと思いながら仕事をしていたのですが、そんなときふとしたきっかけで手に取ったのがこの本でした。


結局、当たり前のことができていなかったんですよね(あいたたた・・・)


例えば、競合企業の儲けの仕組みをちゃんと理解できていなかったり、商品構成がとても非効率だったり、自社の強みを生かせていなかったり・・・ 自分が何者かを理解するというところが実はとても大切なんですね。


ちなみに、この本では、マーケティング用語の解説(例えば回帰分析、コンジョイン分析など)もやさしく書かれています。バリバリのマーケティングの教科書ではなくて、身近な実例を出しながら説明してくれています。帰りの電車でも読めるのがプラスポイントです。


マーケティングの専門家には物足りないかもしれないですが、「マーケティング」という言葉に初めて接する人たちの取り掛かりの一冊としてはちょうどいいのではないかなと思いました。


それで、いまは会社の方もなんとか軌道に乗ってきましたが、今の自分を客観的に見直す機会を与えてくれた本でした。

帯情報 とにかく分かりやすい。 次世代の若きリーダーたちに読んで欲しい マーケティング・バイブル 大前研一氏絶賛!

マーケティング戦略の考え方と仕事に役立つツールを実在ケースで解説。
iPod(アップル)のヒットの仕掛け
DAKARA(サントリー)の市場参入戦略
オデッセイ(ホンダ)の商品のポジショニング
メリット(花王)のロングセラーの秘訣
ルイ・ヴィトン、スターバックス他